「低単価×高品質」はどう成立する?MARUTTOの裏側から知る、テクニカルディレクターとの二人三脚営業
「1ページ5,000円〜」を支えるビジネスモデル
MARUTTOの低単価は「安売り」ではなく、ターゲットと工程を徹底的に絞り込むことで成立しています。ターゲットは、既にデザイン制作が完了している制作会社・代理店。要件定義や企画ではなく「実装と品質管理」に特化することで、工数のブレを小さくし、見積もり精度を高めています。さらに、
・WordPressなど頻出CMSに絞ったナレッジ蓄積
・10年以上のエンジニア&テクニカルディレクターによる標準化
・保守・運用サービスとのストック型収益の両立
といった構造で、単発の1案件あたり利益を薄くしすぎないバランスをとっています。
二人三脚営業を支えるスコープ定義と見積もりの型
営業とテクニカルディレクターが共有しているのは、「スコープを曖昧にしたまま値段を出さない」という原則です。見積もりの起点は、
・ページ数/テンプレート数
・コンポーネントの種類と流用可否
・CMS有無と更新フロー
という「数えられる単位」。営業はヒアリング段階でこの粒度まで分解し、テクニカルディレクターが実装難易度を補正して単価を決めます。結果として、「なぜこの金額なのか」を論理的に説明でき、相見積もりにも耐えやすい構造になります。
修正回数・検証範囲を最初に決める理由
低単価案件で利益を溶かす最大要因は「無限リテイク」と「想定外の検証」です。MARUTTOでは、
・デザイン差し替えを含む修正回数(例:2回まで)
・ブラウザ・デバイスの検証範囲(例:最新2バージョン/主要端末)
・問い合わせフォームや決済など、動的機能のテスト責任範囲
を商談時に必ず言語化します。営業は「ここから先は追加費用」という境界を図で示し、テクニカルディレクターは実装観点から抜け漏れをチェック。この二段階で、後工程のトラブルを抑えています。
トラブルを防ぐための必須ヒアリング項目
無形商材営業でありがちな「聞いていなかった」を防ぐため、MARUTTOではヒアリングをテンプレート化しています。特に重視しているのは、
・公開希望日と、その後ろにあるイベント(キャンペーン・プレスリリース)
・サーバー・ドメインの管理者と権限範囲
・既存サイトとの整合性(リダイレクト、SEO要件、計測タグ)
・運用担当者のスキルレベル(更新画面のUI設計に直結)
といった「技術とビジネスをつなぐ情報」です。営業がここまで把握して渡すことで、テクニカルディレクターは設計に集中でき、手戻りも減ります。
技術知識ゼロからのWordPress用語の学び方
MARUTTOの営業に求められるのは「作れること」ではなく「会話が成立するレベルの理解」です。インプットの優先順位は、
・テーマ/プラグイン/カスタム投稿・カスタムフィールドの役割
・固定ページと投稿の違い、テンプレートという考え方
・ステージング環境、Git、バックアップなど基本の運用用語
といった頻出ワード。実在案件のサイトマップやWP管理画面を見ながら、「この項目はどこに紐づいているか」をテクニカルディレクターに質問する形で、用語と画面イメージをセットで覚えていきます。
入社後3ヶ月で一人前になるロードマップ
1ヶ月目は「同席とインプット」。商談・要件定義・社内MTGにひたすら同席し、ヒアリングシートと見積もりフォーマットの意味を理解します。2ヶ月目は「部分的な主導」。新規開拓〜初回ヒアリングまでを自分で回し、提案内容はテクニカルディレクターと一緒に組み立てます。3ヶ月目は「案件完結までの自走」。小〜中規模案件を、
・スコープ定義
・見積提示
・社内引き継ぎ
・納品前後の顧客フォロー
まで一貫してリード。振り返りで失注・トラブル要因を分解し、次の行動に落とし込んでいきます。
営業とテクニカルディレクターが共通で見る「成功指標」
MARUTTOの二人三脚営業では、個人の受注額だけでなく、「継続率」と「紹介件数」を共通の成功指標に置いています。単発で終わらないために、
・初回案件では意図的に“安心感の体験”を設計する
・納品後1〜2ヶ月で、アクセスや更新状況も含めた振り返りを提案する
・コーディングだけでなく、WordPress保守や軽微改修で“伴走感”を出す
といった動きを営業とテクニカルディレクターがセットで実行。結果として、「低単価だけど、任せて楽」というポジションを築き、長期的な関係と安定した収益につなげています。