デザイナーとディレクター、ハイブリッドUI/UXデザイナーの1日
9:30〜12:00リサーチモードで「仮説を磨く」時間
午前中は、まず進行中プロジェクトの仮説整理からスタートします。
前日のユーザーインタビューのログを読み返し、「誰が・どんなシーンで・何につまずいているのか」を一枚のドキュメントに集約。
並行して、オンラインアンケートの集計やヒートマップの確認、既存サイトのヒューリスティック分析も行い、
・情報が見つけづらい箇所
・離脱が多い画面
・誤解されやすいコピー
といった論点を洗い出します。ここでは“作る人”ではなく、“探る人”として、できるだけ手を動かさずに頭を使うのがポイントです。
10:00〜12:00ユーザーインタビュー設計とクライアント共有
仮説が固まったら、次のインタビューに向けて質問設計を行います。
・事実確認(行動)
・理由(心理)
・理想像(期待)
の3層に分けてシナリオを組み立て、「この質問で何を検証したいのか」を一問ずつメモ。
その後、クライアントとのオンラインミーティングで、難しい言葉は避けつつ
「お問い合わせ完了までの“つまずきポイント”を見つけるためのヒアリングです」
のように目的から説明します。
専門用語を多用しない代わりに、画面キャプチャや簡単な図を添えながら、共通認識を丁寧に合わせていきます。
13:00〜15:00アートディレクターモードでワイヤーから世界観づくりへ
午後は一気に「つくる側」の思考に切り替えます。
午前のリサーチで見えた課題をもとに、まずはワイヤーフレームの更新から着手。
・主導線を太く、サブ導線はシンプルに
・スマホでのスクロール量を意識
・“読む”ではなく“眺めてわかる”構成
といった観点で、FigmaやXD上で構造を組み替えます。
並行して、採用ブランドや事業の世界観に合うトンマナ案を3パターン程度つくり、
「攻め」「バランス型」「安心感重視」といったラベルを付けてチーム内レビューにかけます。
15:00〜17:00ビジュアル提案とチーム連携のリアル
ワイヤーが固まったら、キービジュアルやキーページのデザインコンプを制作します。
コピーライターとメインメッセージを擦り合わせ、フロントエンドエンジニアとはアニメーションの実装難易度を相談。
「採用ターゲットが最初に見る“3秒”で何を伝えるか」を軸に、
・キャッチコピーの見せ方
・ファーストビューの情報量
・ボタンの優先順位
を細かく調整していきます。
夕方にはクライアント向け提案データをまとめ、
「なぜこのUIにしたのか」「どの課題に効くのか」をスライド上で言語化し、ディレクターと最終チェックを行います。
専門用語をかみ砕くコツ:“台所レベル”まで落とす
クライアントとのコミュニケーションでは、専門用語をそのまま使わないことを徹底しています。
例として、
・「CVR」→「お問い合わせしてくれる人の割合」
・「ヒューリスティック分析」→「UIの“つまずき”をチェックする健康診断」
のように、日常のイメージに置き換えて説明。
また、抽象概念は必ず「Before/After」の画面キャプチャとセットで話すことで、感覚ではなく事実ベースの議論につなげます。
こうすることで、意見の衝突ではなく「どの課題を優先するか」という建設的な会話が生まれやすくなります。