“誰に・何を・どう伝えるか”から始めるサービスサイト制作|ジェイ・ラインのUI/UXデザイナー座談会
案件キックオフで必ず確認する「3つの質問」
座談会に集まったのは、サービスサイト制作を担当するUI/UXデザイナーのA・B・Cの3名。まず話題になったのは、キックオフで毎回確認する「3つの質問」でした。
A「最初に必ず聞くのは『誰に』『何を』『どういう状態になってほしいか』の3つ。年齢や職種だけじゃなく、今どんな課題を抱えた人かまで言語化します」
B「“何を”の部分は、サービスの機能じゃなく『このサービスだから得られるベネフィット』を整理しますね」
C「“どういう状態”は、問い合わせなのか資料DLなのか、または“ブランドを好きになってもらう”なのか。ここが曖昧だと、後半で迷子になるので丁寧に詰めています」
ディレクター・ライターとの情報設計の詰め方
A「ジェイ・ラインでは、情報設計の段階からディレクターとライターが同じテーブルに座るのが基本。サイトマップを作る前に、まず“ストーリーライン”を一緒に考えます」
B「Googleドキュメントで『ユーザーが知りたい順』に箇条書きして、そこに“この情報は誰のため?”ってコメントを付けていくんです」
C「その段階では、まだビジュアルの話はほとんどしません。構成案が固まってから、“トーン&マナーをどう乗せるか”をデザイナー側で提案していく感じですね」
ビジネスモデルをつかむためのヒアリング術
B「サービスサイトでは、クライアントの収益構造を理解してないと設計がブレます。だから、売上の出どころはかなり突っ込んで聞きますね」
A「“どの商品が一番利益率高いですか?”“リピートの決め手は何ですか?”とか。数字が出にくいときは、“最近いちばん嬉しかった受注エピソードは?”と聞くと本音が出やすいです」
C「競合比較も、『どこが弱いですか?』じゃなくて『勝てていると思うポイントは?』から入ると、ポジティブに話してもらえます。その言葉をコピーや構成の軸にしていきます」
ワイヤー段階でどこまでやる?Figmaコラボの実例
C「ワイヤーは、モノクロのざっくり…では終わらせません。コンポーネント単位で“何を比較させたいか”“どこで迷わせたくないか”まで書き込みます」
B「Figma上でディレクターと同時編集して、吹き出しコメントで“ここで情緒的なコピーを1行入れたい”とか合意を取っていきます」
A「モバイルのファーストビューは、ワイヤーの時点で実寸プレビューを必ず確認。『親指で届く位置にCTAがあるか』まで見ておくと、後工程の手戻りがかなり減ります」
育児と両立しながらリードデザイナーを務める働き方
C「私は今、時短勤務&フルリモートでサービスサイトのリードをしています。鍵になっているのは“自分がやること”と“任せること”の線引きですね」
A「朝イチでFigmaに“今日レビューしたい箇所”をまとめておくと、チームメンバーが自走しやすいです」
C「子どものお迎えで17時には落ちるので、夜のフィードバックはNotionとチャットにテキストで残すスタイル。同期じゃなくても、デザインの意図が伝わるように言語化を意識しています」
サービスサイト制作で大事にしている3つの視点
座談会の最後に、3人がそれぞれ「これだけは外さない」という視点を共有してくれました。
A「1つ目は“ビジネスゴールとの接続”。デザインの判断理由を、必ずビジネス側の言葉で説明できるようにしています」
B「2つ目は“ユーザーのストレス最小化”。フォームや導線で迷わせないことを、見た目より優先することも多いですね」
C「3つ目は“チームでの再現性”。自分だけの感覚にしないで、ルールやコンポーネントに落とし込む。そうやって、チームとしてのUI/UXを育てていくイメージで取り組んでいます」