採用サイト・コーポレートサイト・LPでUI/UXデザイナーの役割はどう変わる?案件タイプ別“設計のツボ”公開
3タイプの案件で「何がゴールか」をまず揃える
同じWebサイトでも、案件タイプごとに「見るべき数字」と「優先する体験」はかなり変わります。
・採用サイト:応募数・応募の質、入社後のミスマッチ低減
・コーポレートサイト:企業理解、信頼醸成、問い合わせ・資料請求
・LP:コンバージョン率、CPA、広告との整合性
どのプロジェクトでも、デザイナーはビジュアル担当ではなく「成果を出す設計者」として、ディレクターとゴールを言語化するところから入るのが前提です。ここを曖昧にしたまま進めると、後半のレビューや数字検証で必ずブレが出ます。
採用サイト:候補者の「不安」と「期待」を設計する
採用サイトでは、候補者の行動フェーズを細かく切ってペルソナを置きます。
・転職検討初期:ざっくり情報収集
・比較検討期:条件・カルチャーを深く知りたい
・応募直前:不安を解消したい
情報設計では、「会社概要 →事業理解 → 人・カルチャー → 選考フロー・FAQ」という流れを軸に、途中離脱のポイントにFAQや社員ストーリーを差し込むイメージです。
レビューでは人事・現場メンバーの感覚も重要になるため、「誰に・どのフェーズで効くページか」を毎回確認しながら進めます。
コーポレートサイト:多様なステークホルダーの情報設計
コーポレートサイトは「誰のためのサイトか」が曖昧になりがちです。実際には、
・取引先・見込み顧客
・求職者
・投資家・金融機関
など、複数のペルソナが混在します。ジェイ・ラインでは、まず「メイン導線は誰優先か」を経営層・広報と握り、グローバルナビとトップページの情報優先度を整理します。
UXのポイントは「迷わせないこと」と「らしさの一貫性」。事業紹介、代表メッセージ、ニュース、採用へのゲートを、サイト全体のトーン&マナーと合わせて設計します。
LP:仮説検証を前提にしたスピード設計
LPは「一枚でどこまで動かせるか」が勝負です。
・ペルソナ:広告クリエイティブと完全連動させる
・導線:ファーストビューで価値とCTAを明示、以降は「共感 → 信頼 → 詳細 → 後押し」の流れでブロック設計
・レビュー:リリース前の完璧さよりも、テストを回せるかを優先
数字の追い方も特徴的で、CVRだけでなく「スクロール率」「CTAクリック位置」「離脱セクション」を見ながら、情報量の増減や要素の順番を細かくチューニングしていきます。
案件タイプ別のプロジェクトフローと関わり方
大まかなフローはどの案件でも共通です。
1. ヒアリング・要件整理への参加
2. サイトマップ・ワイヤーフレーム設計
3. トンマナ定義・キービジュアル作成
4. 下層デザイン・UIパーツ設計
5. 実装ディレクション・最終調整
採用サイト・コーポレートサイトでは上流の情報設計の比重が高く、LPではコピーとの掛け合いとABテスト設計への関与が増えます。年次の高いデザイナーには「レビュー軸の言語化」と「若手へのフィードバック」も求められます。
レビューの進め方と「数字の追い方」の違い
レビューの観点も案件タイプで変わります。
・採用サイト:候補者目線での読みやすさ、カルチャーの伝わり方を、人事・現場も交えて確認
・コーポレートサイト:ブランドの一貫性、情報の正確性・更新性を重視
・LP:CTAの視認性、訴求とフォームまでのストレスのなさを優先
公開後は、Googleアナリティクスやヒートマップで「設計の意図と実際の行動」がズレていないかを検証し、改善サイクルに落とし込みます。
活躍イメージが伝わるポートフォリオ構成テンプレート
最後に、こうした案件での働き方が伝わりやすいポートフォリオ構成例です。
1. プロジェクト概要(目的/ターゲット/自分の役割)
2. 課題整理とゴール設定(KPI含む)
3. 情報設計・導線設計のプロセス(ワイヤーやフロー図)
4. ビジュアル設計の意図(トンマナ、UIパターンの考え方)
5. リリース後の結果・学び(数字や改善事例)
採用サイト・コーポレートサイト・LPを1〜2件ずつ、このフォーマットで整理すると、「どの領域が得意か」「どこまで上流に関われるか」が非常に伝わりやすくなります。