問い合わせが増えるサービスサイトUI/UXチェックリスト20
1. ファーストビュー:誰に・何を・どう約束するか
サービスサイトの伸び悩みは、まずファーストビューの「言語化不足」が原因になりがちです。 チェック観点は次の4つ。
- 誰向けのサービスか一文で言い切れているか
- ベネフィットが数字や具体表現で示されているか
- 「次にしてほしい行動」が視覚的に伝わるか
- メインビジュアルが体験イメージとズレていないか
仮想事例では「DXで業務効率化」だったコピーを、「月30時間の残業削減を、3か月で実現する業務管理クラウド」に変えただけで、LPのCVRが約1.4倍になりました。
2. 情報設計:スクロール1画面ごとの「役割」を決める
見た目のトンマナより先に、各セクションの役割を決め切るとCVが伸びやすくなります。 ワイヤー段階で、1画面ごとに以下を整理します。
- ユーザーの感情変化(例:不安 → 興味 → 納得)
- 提供する情報タイプ(実績/機能/価格/FAQなど)
- 設置するKPI・KGIへの貢献(資料DL、問い合わせ、トライアル…)
仮想案件では、「機能紹介」と「価格」を1画面に詰め込んでいた構成を分離。 ストーリーを「課題提示 → 解決策 → 社会的証明 →料金 → CTA」に揃えたことで、スクロール完了率が20%ほど改善しました。
3. CTA&フォーム:文言・数・配置をミニマムに整える
「ボタンはあるのに押されない」ケースは、UIよりも情報量と心理設計の問題が大きいです。 次の5つをチェックしてみてください。
- CTAのラベルが「送信」ではなく、価値が伝わる文言か
- 1画面内の主要CTAは原則1つに絞れているか
- フォームの必須項目は、本当に営業に必要な最低限か
- 入力ステップを2ステップに分割できないか
- 完了ページで次のアクション(資料DLなど)を案内しているか
実際、10項目あった必須入力を6項目に削減しただけで、問い合わせ数が約1.3倍になったケースは珍しくありません。
4. モバイル体験&アクセシビリティ:CVの“取りこぼし”防止策
サービスサイトの流入は、BtoBでもモバイルが4〜6割になることがあります。 モバイルでの「小さなストレス」が、そのまま離脱につながります。
- タップターゲットが44px以上あり、指で押しやすいか
- フォームでキーボード種別(数字・メール)が適切に切り替わるか
- 主要テキストのコントラスト比がWCAG推奨を満たしているか
- モーダルやアコーディオンが片手操作で閉じやすいか
- 折り返し時に重要情報が埋もれていないか
仮想事例では、スマホのCTAボタンを「画面下固定」に変更し、文字サイズとコントラストを調整しただけで、スマホ経由CVが約1.5倍になりました。
5. 信頼獲得UI:BtoBサービスならではの「安心材料」
問い合わせ前にユーザーが見ているのは「かっこよさ」より「ちゃんとしていそうか」です。 チェックしておきたいポイントは次のとおりです。
- 実績ロゴや導入企業の属性(業界・規模)が一目で分かるか
- 声・事例が「成果の数字」まで踏み込んでいるか
- 運営企業情報(所在地・資本金・拠点)がすぐに確認できるか
- セキュリティ・認証(プライバシーマークなど)が視認しやすい位置か
実績コンテンツを下層にまとめていた案件で、トップのファーストビュー直下に「導入社数」「継続率」「主要取引先ロゴ」を再配置したところ、スクロール途中離脱が明確に減りました。
6. KPIとチーム連携:デザイナーが数字に関わるタイミング
UI/UXを本気で効かせるには、デザイナーが早い段階からKPI設計に入ることが重要です。 たとえばジェイ・ラインでは、以下の流れで関わるケースが多くあります。
- 営業・マーケと共に「このサイトで達成したい指標」を定義
- ディレクターとユーザーストーリー・導線案をすり合わせ
- ワイヤー段階で計測ポイント(CV、マイクロCV)を設計
- 公開後にアクセス解析やヒートマップを見ながら改善案を提案
見た目だけでなく、数字改善までコミットする前提があると、コピーライターやエンジニアとの会話も自然と「どうすればCVRが上がるか」に揃っていきます。 そんな環境では、UI/UXデザイナー自身も「効果を出せるクリエイティブ」を軸に、専門性を磨いていきやすくなります。