休日も「いいデザインの種」を仕込む。街歩き・美術館・推し活が仕事に生きるまでを追ってみた
街歩き:サインと広告から「情報の優先順位」を盗む
ジェイ・ラインのデザイナーは、休日の街歩きを「UI監査」として捉えています。駅ナカのデジタルサイネージ、商業施設のフロア案内、路上のポスターまで、見るポイントは一貫して「どこから情報が入ってくるか」。視線の流れ、文字量、色のコントラスト、ピクトグラムの使い方を観察し、「なぜ、迷わないのか/迷うのか」を言語化します。採用サイトやLPのファーストビュー設計では、この観察から得た「一瞬で理解させるレイアウト」「情報の層の作り方」をそのまま応用。見た目より先に、情報の優先順位を決める癖づけにつながっています。
美術館・展示会:コンセプトと体験導線をUIに翻訳する
美術館や展示会では、作品そのものより「体験の設計」を見るようにしています。入口で最初に何を見せるか、テキストの分量や配置、照明でどこに集中させているか。良い展示は、鑑賞者に「どんな感情・理解のステップ」をたどってほしいかが明確です。これを採用サイトのストーリー設計に転用し、「会社を初めて知った人が、応募を検討するまで」の感情曲線をマッピング。たとえば、カルチャー紹介から福利厚生一覧への流れを美術館の“順路”に見立て、テキスト量とビジュアルのリズムを最適化する、といった形で具体的なUI改善につなげています。
推し活:感情のピークから「トーン&ボイス」を抽出する
ライブ、舞台、アニメイベントなどの推し活では、「なぜここで心が動いたのか」を細かく分解します。・演出の見せ場の前に、あえて“間”をつくる・MCの言葉選びが、ファンとの距離感を一気に縮めるなどの仕掛けは、そのままブランドコミュニケーションのヒントになります。ジェイ・ラインの採用LPでは、推し活で得た感覚をもとに、「熱量の高い社員インタビューを、どの言葉から見せるか」「ビジュアルの前後にどんなコピーを置くか」を調整。ユーザーの感情のピークを意識したトーン&ボイス設計として反映しています。
Before/After:休日インプットが反映されたUI改善例
例えば、ある採用サイトのエントリーフローは、フォーム項目が多く離脱率が高い状態でした。街の案内サインを参考に、「今どこにいて、あとどれくらいか」を常に可視化するステップバーを導入。項目も「必須・任意」を色とラベルで明確化しました。結果として、完了率は約15%改善。また、展示会の導線から着想を得て、コンテンツ一覧ページを「物語の章立て」のように再構成。候補者が迷子にならず、自分に関係のある情報にたどり着きやすくなり、平均滞在時間も向上しました。
観察メモの取り方:感覚を「言葉と構造」に落とす
休日のインプットは、その場で簡単にメモ化します。ジェイ・ラインのデザイナーが意識しているのは、感想ではなく「構造」を書くことです。・どの順番で情報に触れたか・どの要素がトリガーになったか・自分の感情がどこで変わったかを、スマホのメモやNotionに短文+矢印で記録。写真も必ず「引き」と「寄り」をセットで撮り、レイアウトと要素単体の両方を後から分析できるようにしています。これにより、「なんとなく良かった」が「◯◯の配置と情報量が良かった」と根拠を持った学びに変わります。
Figmaボード&MTG共有:インプットをチームの資産にする
集めたメモと写真は、Figmaに「休日インプットボード」として整理。・スクリーンショットや写真をタイル状に並べる・横軸に「目的(案内/訴求/没入)」、縦軸に「手法(レイアウト/コピー/インタラクション)」など、自分なりの軸でラベリングします。週明けのデザイナーミーティングでは、このボードを共有し、「この駅ナカ広告の視線誘導を、次のLPヒーローに流用できないか?」といった議論を実施。個人の休日体験が、チーム全体のUIパターンライブラリとして蓄積され、次の提案や改善のスピードアップに直結しています。