“伝わる企業サイト”をつくる情報設計のリアル:ジェイ・ライン流UXプロセスとデザイナーの1日
ジェイ・ラインのUI/UXデザイナーの1日
朝イチは、進行中のコーポレートサイト案件のタスク整理からスタートします。営業・ディレクターとの10〜15分のスタンドアップで、前日のフィードバックや今日決めるべき論点を確認。その後はクライアントからのヒアリングログを読み込み、事業理解とゴールの再整理を行います。
午後はワイヤー検討とUIデザインがメイン。合間にエンジニアと「このインタラクションなら工数どれくらい?」といったすり合わせも。夕方にはFigmaで作った画面をチームレビューにかけ、コメントをもとに翌日の改善ポイントを洗い出す、というサイクルで動いています。
事業理解とステークホルダー整理のフレーム
情報設計に入る前に、「誰に、何を、なぜ今伝えるのか」を整理します。ジェイ・ラインでは、最低限以下の3レイヤーを見ることが多いです。
- ビジネス:事業モデル、収益源、強み・弱み
- ステークホルダー:経営層・現場・候補者・取引先など
- ジャーニー:各ステークホルダーがサイトに来る文脈と期待
ワークシート形式で「ペルソナ×目的×必要情報×CV」を整理し、ページ構成や優先度の根拠にします。ここを丁寧にやると、後工程のレビューで「なぜこの構成なのか」を説明しやすくなります。
情報設計〜ワイヤー:ナビとCV導線の考え方
コーポレートサイトでは、ナビゲーションとCV導線を「誰のためのサイトか」を軸に設計します。例えば採用が重要な企業なら、「サービス」と同列で「採用情報」をメインナビに配置するなど、ビジネス優先度を素直にUIに反映します。
ワイヤーでは、トップに「タグライン+主要CVボタン」、その下に「事業理解」「信頼性(実績・ニュース)」「採用・IR」など、スクロール順にメッセージを設計。FigmaやXD上で簡易プロトタイプを作り、営業・ディレクターとクリックしながら導線を確認します。
UIデザインとチーム連携のリアル
ビジュアルフェーズでは、トンマナを「ブランドらしさ」「読みやすさ」「更新のしやすさ」でバランスさせます。例えば、海外展開している企業なら、多言語表示を想定して余白やフォントサイズを調整する、といった具合です。
営業は「クライアントの好み」、ディレクターは「情報の正確さ」、エンジニアは「実装難易度」を見ています。デザイナーはそれらを束ねつつ、「ユーザーにとって意味があるか」を最後の判断基準に置き、必要に応じて構成自体を提案し直すこともあります。
レビューで意見が割れたときの着地のさせ方
「ボタンは目立たせたい営業」と「ブランドカラーを守りたいクライアント」、「落ち着いたトーンにしたいデザイナー」がぶつかる、というのはよくあるケースです。このときは感覚論ではなく、仮説と検証軸を出します。
- 目的:CV率を上げたいのか、ブランドイメージを守りたいのか
- 指標:クリック率、離脱率、スクロール率など
- 打ち手:A/Bテスト、段階的な改善案
「まずはこの案で1〜3ヶ月運用し、数値を見て次の改善を決めましょう」と提案し、合意形成を図ることが多いです。
「企業サイトのUXをどう語るか」面接トーク
面接で自分のUX思考を伝えるときは、以下の流れで話すと整理されて聞こえやすくなります。
- 案件概要:業種・サイト種別・自分の役割
- 課題:ビジネスゴールとユーザー課題
- プロセス:リサーチ〜情報設計〜ワイヤー〜UIの流れ
- 工夫した点:ナビ設計、CV導線、コンテンツ構成など
- 結果:数値やクライアントの反応、学び
例えば「経営層と求職者で期待情報が違ったので、トップで分岐導線を設け、ファーストビューの離脱率を◯%改善した」というように、プロセスと成果をセットで語れると説得力が高まります。