数字に強いUI/UXデザイナーになる。ジェイ・ライン流「採用サイト」で成果を出すデザイン仕事の裏側
採用サイトを「採用装置」として設計する視点
ジェイ・ラインの採用サイトは、コーポレートブランディングと「応募数・質の最大化」を同時に追う設計が前提です。
最初にディレクター・ライターと一緒に整理するのは、
- どんな人に、どんな状態で応募してほしいか(ペルソナとジャーニー)
- 応募率・エントリー完了率・離脱率などのKPI
- 他チャネル(求人媒体・SNS・広告)との役割分担
ここで「見せたい情報」ではなく「意思決定に必要な情報」を優先順位づけし、ファーストビューから応募フォームまでの必須要素を洗い出します。UIはこの「採用装置」の骨格が決まってから乗せていくイメージです。
ユーザー導線とワイヤーづくり:感覚よりも仮説
導線設計では、まず「どの入口から来て、どのパターンで応募に至るか」を3〜4パターンのジャーニーに分解します。
- 求人媒体や広告流入:詳細ページ → 社風・制度 → 応募
- 指名検索流入:TOP →事業・ビジョン → メンバー → 応募
ワイヤーはFigmaやXDで「1スクロールごとの役割」をコメントで明文化。
例:
・1スクロール目:誰向けの会社か一言で理解させる
・2スクロール目:不安(忙しさ・評価・成長機会)を先に解消など。
この時点からCVR向上の仮説を織り込んでおくのが特徴です。
ビジュアル設計:共感と「応募の一押し」をつくる
ワイヤーで合意した意図を、ビジュアルでどう増幅させるかがデザイナーの腕の見せどころです。ジェイ・ラインでは、単に「おしゃれ」よりも「応募の一押し」になるUIを重視します。
- ファーストビュー:コピーとビジュアルで「自分ごと化」させる
- 社員インタビュー:見出しと写真でリアルな温度感を伝える
- CTAボタン:配置・色・文言をシナリオごとに変える
コンポーネント設計も行い、似た業界・職種の案件に応用できるデザインパターンとして蓄積していきます。
GAとヒートマップの「どこを見るか」と改善サイクル
公開後はディレクターと一緒に数値を見るのが日常です。主にチェックするのは、
- GA4:流入元別のCVR、応募フォーム到達率、ページ別離脱率
- ヒートマップ:スクロール到達率、クリック集中箇所、熟読エリア
例えば「スマホで募集要項タブのクリックが弱い」ならUIの見せ方を変更、「ファーストビュー直後で離脱が多い」ならコピーとキービジュアルをA/Bテスト、など。
デザイナー自身が改善案をFigmaでモック化し、そのまま小さなABテスト提案までセットで動くのが特徴です。
実例:応募率1.8倍を生んだ導線とUIのチューニング
ある製造業の採用サイトでは、ローンチ時点のCVRが想定より低く、数値分析から次の課題が見えました。
- スマホで「仕事内容」ブロックの到達率が低い
- 社員インタビューは熟読されるが、その先のCTAクリックが弱い
そこで、
- ファーストビュー直下に「3つの仕事が30秒で分かる要約UI」を新設
- インタビュー末尾に「このポジションに応募する」ミニCTAを配置
といった改修を実施。結果としてスマホCVRが約1.8倍に。
「自分のUIの1ピクセルが、どの数字に跳ねたか」が見える体験が積み上がっていきます。
チームで成果を取りにいく進め方と働き方
プロジェクトは、ディレクター・ライター・エンジニア・営業と一緒に進行します。
キックオフ〜要件定義ではディレクターと同席し、デザイナーからも「この情報がないとUIで差別化できない」といった逆提案を行います。
制作フェーズでは、
- Figmaでコメントベースのレビュー
- オンラインMTGとチャットでの軽い相談
を組み合わせ、スピード感を重視。
リモートワークやフレックスも活用しながら、集中してデザインに向き合える環境と、数字を追う刺激の両方が得られる働き方です。