2026.06.05

オンラインコンペで差がつくファシリテーションとチーム戦術:ジェイ・ラインのプレゼン現場を解剖する

Webディレクター仕事のこと
# オンラインプレゼン# チャット運営# 役割分担# 意思決定プロセス# 資料設計

オンラインコンペを「設計」する視点:勝ちパターンの全体像

ジェイ・ラインでは、オンラインコンペを「プレゼンの場」ではなく「意思決定プロセスの設計」と捉えます。
重要なのは、限られた時間内で決裁者の視点に沿って情報を届け、迷いを減らすことです。
そのために、以下の4点を起点に全体を組み立
てます。

①決裁者が知りたい判断軸(リスク・実現性・効果)を整理する
②時間配分を先に決め、メッセージ量をコントロールする
③役割分担と発言順を秒単位で設計する
④運営(入室対応・トラブル時の代替手段)を事前に決めておく。

この「設計思想」が、オンラインでの聞き手の集中を保つ土台になります。

役割分担と進行台本:4つのパートで説得力を組み立てる

オンラインでは「誰が何を話すか」が印象を大きく左右します。
ジェイ・ラインでは、少なくとも次の4役を基本に設計します。

メインプレゼン:全体ストーリーと意思決定ポイントを提示、UX解説:サイト構造・UI・コンテンツの意図を具体的に説明、技術・運用:CMS構成、セキュリティ、運用体制を担当、質疑応答リーダー:質問をさばき、回答者をアサイン。

各役割には「話すスライド」「想定質問」「話し出しの一言」までを書いた進行台本を用意し、誰が落ちても残りでカバーできるようにしておきます。

画面共有と資料構成:オンライン前提の「見せ方」をデザインする

オンラインコンペでは、資料の出来より「画面での読みやすさ」が成果を左右します。
ジェイ・ラインが重視するのは、1スライド1メッセージと、決裁ポイントの可視化です。

テキストは少なめにし、要点は「結論→根拠→事例」の順で表示。比較表やスケジュールは、決裁者が判断しやすいよう「費用」「リードタイム」「リスク対策」の列を必ず置きます。

また、議論が深まりやすい「構成案」「ワイヤー」「運用フロー」は、PDFではなくFigmaやプロトタイプ画面をライブで切り替えながら説明し、理解を加速させます。

チャット・裏方コミュニケーション:表と裏の二重レーンを整える

発言と同じくらい重要なのが、オンラインならではの「裏方コミュニケーション」です。

ジェイ・ラインのコンペでは、最低でも次を事前に決めます。

・社内用チャットルーム(Chatwork)で、想定外の質問への回答方針を即時相談
・クライアント側チャット(もしくはメール)には、資料URLや要約、次の議題をタイムリーに書き込む
・タイムキーパーが残り時間と次のセクションをチャットでプレゼンターに共有。

この二重レーンがあることで、話者は説明に集中でき、聞き手は「置いていかれない」安心感を得られます。

アジェンダ設計とチェックリスト:決裁ポイントから逆算する

コンペ後に「結局、何が違うのか分からなかった」と言われないために、ジェイ・ラインではアジェンダを「決裁ポイントから逆算」して組みます。

基本構成は、

①課題の再定義とゴール設定
②戦略方針(ターゲット・KPI・成功イメージ)
③情報設計・UXとクリエイティブの骨格
④制作・運用体制とリスク対策
⑤費用対効果と判断材料の整理

事前チェックリストには、決裁者の参加有無、競合の想定ポジション、自社が取るべきポジション、残り5分で伝える一言メッセージを必ず含めます。

先輩ディレクターがリードする現場:若手を巻き込むコンペ運営

ジェイ・ラインのオンラインコンペでは、Webディレクターが進行とストーリー設計を担い、若手メンバーを積極的に前線に立たせます。
たとえば大手メーカーの採用サイト刷新プロジェクトでは、ディレクターが「意思決定ポイント」と全体台本を組み、若手に提案資料の作成やUX解説パートを託しました。
本番前にロールプレイを重ね、想定質問と回答メモをチームで作成。
結果として、若手の自信とクライアントからの信頼が同時に高まり、その後の改善提案フェーズでも、同じチームが継続的に伴走する関係性につながっています。