UI/UXデザイナー・テクニカルディレクターの“これから10年”を考える|AI時代のWeb制作キャリア戦略
AI時代でも「なくならない仕事」はどこにあるか
生成AIやノーコードが進化すると、バナー量産やシンプルなLPコーディングのような「再現タスク」は確実に自動化が進みます。一方で、ビジネスゴールを理解し、ユーザー体験を設計し、関係者を巻き込みながらプロジェクトを動かす役割は、まだAIが代替しづらい領域です。
UI/UXデザイナーやテクニカルディレクターに求められるのは「作業者」から、「課題の意味づけを行い、最適な手段を組み合わせる編集者」へとシフトすること。ジェイ・ラインの現場でも、AIは制作を速くするツールであり、役割そのものを奪う存在とは捉えていません。
AIで代替されやすいタスクと、人が担うべき領域
AIで代替されやすいのは、例えば以下のようなタスクです。
・写真のトリミングや色調補正の初期案出し
・テキストからのワイヤーたたき台生成
・コードの雛形作成、既存コードのバグ発見
一方、人が担うべき領域は、
・事業や採用課題の整理と要件定義
・情報設計・サイト構造設計・UX設計
・KPI設計と改善サイクルの設計
・チームビルディングや顧客折衝、合意形成
ジェイ・ラインでは、こうした「上流〜運用」の判断とコミュニケーションをデザイナー/テクニカルディレクターが主導し、AIは思考を加速させる補助として活用しています。
これから10年を生き抜くスキルセットとは
AIに置き換わりにくいのは、「専門性×ビジネス視点×コミュニケーション」が掛け合わさったスキルセットです。例えば、
・UI/UXリサーチとペルソナ設計、カスタマージャーニー作成
・情報設計、ワイヤーフレーム作成、プロトタイピング
・アクセス解析やヒートマップを前提にした改善提案
・要件定義〜仕様策定のファシリテーション
・エンジニア、ライター、人事担当との連携ディレクション
ジェイ・ラインのUI/UXデザイナーやテクニカルディレクターは、単に「きれいなデザイン」ではなく、「誰に・何を・どう伝えると成果になるか」をビジネス観点で捉えることを、日々の案件の軸にしています。
今から取り組める学習ロードマップ
ロードマップは「ツール」より「プロセス」を軸に組むと伸びやすくなります。例としては、
1. Figmaでのワイヤー〜プロトタイプ作成(コンポーネント設計含む)
2. WordPressでのテーマ構築(ブロックエディタ・カスタム投稿まで)
3. GoogleアナリティクスやSearch Consoleを使った簡易レポート作成
4.既存サイトのUI改善案を「仮説→デザイン→効果指標」でまとめる練習
5.生成AIでデザイン案・コピー案を出し、批評・ブラッシュアップする癖付け
この流れを回すことで、「作れる人」から「つくった後の結果まで考えられる人」へのステップアップがしやすくなります。
実案件で成長スピードを上げる“質問の仕方・振り返り”
案件で成長する人は、質問と振り返りの質が高い傾向があります。例えば、
・レビュー時に「どこがNGか?」ではなく「何を達成したいか?」を聞く
・クライアントの要望に対し「背景の課題」を必ずセットで確認する
・提出前に「この案の仮説」と「他案を捨てた理由」を一言でまとめておく
振り返りでは、
1. よかった点(再現したいこと)
2.うまくいかなかった点(次回の改善ポイント)
3. 次の案件で試す一つの行動
の3点に絞ると続けやすいです。ジェイ・ラインでも、案件後にデザイナーとテクニカルディレクターが短い振り返りの時間を取り、次回への打ち手を具体化しています。
ジェイ・ラインでのUI/UX・テクニカルディレクションのリアル
ジェイ・ラインの案件は、コーポレートサイトや採用サイトなど、事業や採用戦略と直結したテーマが中心です。UI/UXデザイナーは、ディレクターやエンジニアとチームを組み、
・クライアントの採用・事業課題のヒアリング
・情報設計〜ワイヤー・UIデザイン制作
・公開後のアクセスデータを踏まえた改善提案
まで一気通貫で関わるケースが増えています。
テクニカルディレクターは、要件定義からCMS設計、表示速度やセキュリティ、運用フロー設計までをリード。海外拠点や他部署とも連携しつつ、技術とビジネスの橋渡し役として機能しています。
「専門性×ビジネス視点」を磨きたい人へ
これからの10年、UI/UXデザイナーやテクニカルディレクターにとって重要なのは、「自分の専門性をどの文脈で活かすか」を意識し続けることです。AIやノーコードを前提にしつつ、
・課題を言語化する力
・情報を整理し、体験として設計する力
・関係者を巻き込み、プロジェクトを前に進める力
を磨いていけば、担当できる領域も、携われるプロジェクトのスケールも広がっていきます。ジェイ・ラインのように、採用・事業・地域といったリアルな課題と向き合う環境では、「専門性×ビジネス視点」を掛け合わせながら、長期的にキャリアを積み上げていくことが可能です。