LP制作ディレクターの1日を追体験:マルチ案件を回しながら品質とスピードを両立するワークフロー公開
9:00〜10:00全案件のKPI確認と「今日決めること」の整理
朝一番で行うのは、担当している複数LPの数値と進行状況の俯瞰です。Notionで案件一覧とステータスを確認し、CVR・流入・広告費などの主要KPIをチェック。
「今日中に決め切ること」「レビューに回すこと」「クライアント判断が必要なこと」を3つのカテゴリで洗い出し、タスク管理ツール(例:Backlog、Asanaなど)に優先度付きで登録します。
5〜10年目クラスのディレクターが悩みがちな「全部自分で抱え込む」状態を避けるため、ここで早い段階からデザイナー・エンジニアに共有するテーマも同時にピックアップします。
10:00〜12:00要件定義と情報設計:どこまでをLPで解決するかを決める
午前中は、主に新規案件の要件定義とワイヤーフレーム作成に集中します。クライアントの事業・採用課題をヒアリングし、「LPで解決すべき範囲」と「他チャネルで補完すべき範囲」を明確化。
Notionで要件定義ドキュメントを作成し、目的・ターゲット・KPI・訴求軸・導線設計を整理します。Figma上では、コピーとコンテンツ構成に重きを置いたラフワイヤーを作成し、UX観点での情報設計を先に固めます。
この段階でデザインのトーン&マナーの方向性まで決め過ぎず、「外せないルール」と「遊べる余白」を線引きするのが、スピードとクリエイティビティの両立ポイントです。
13:00〜15:00デザイナー/エンジニアとの連携と仕様決めのコツ
午後前半は、制作チームとのすり合わせに時間を使います。Figmaのワイヤーをベースに、デザイナーとはレイアウト自由度とブランドガイドラインのバランスを確認。エンジニアとはアニメーションやフォーム仕様、計測タグなど技術面の制約をすり合わせます。
炎上を防ぐために意識しているのは、
・「必須仕様」と「できれば」の優先順位を明文化する
・工数インパクトが大きい項目は、その場でやる/やらないを決める
・変更リスクが高い箇所は、あらかじめ代替案を用意しておく
といった点です。議事メモはNotionに集約し、誰が見ても判断経緯が追える状態にしておきます。
15:00〜17:00クライアント報告・承認取得と改善提案のセット運用
午後後半は、クライアントとのオンラインMTGやチャットでの報告が中心です。ワイヤーやデザイン初稿を共有する際は、「構成の意図」と「KPIに対する仮説」をセットで説明し、感覚的な好みの議論に寄り過ぎないように進行します。
既存LPの改善案件では、前日までに分析したデータをもとに、ABテスト案やセクション単位のリライト提案を提示。単発の制作ではなく、採用・事業成長に長期で伴走するスタンスを示します。
このフェーズで判断を迷う内容は、社内の他ディレクターとも相談し、個人の経験に頼り過ぎない形で品質を担保しています。
17:00〜18:30進行管理とナレッジ共有:マルチ案件を無理なく回す仕組み
終業前は、各案件の進行ステータス更新と、翌日以降の仕込みに充てます。タスク管理ツールでガントチャートとボードを確認し、ボトルネックになりそうな工程がないかをチェック。
複数案件を同時に回す前提のため、
・レビュー依頼は「どこを見るか」を明示して出す
・Slackなどで相談を受けた内容は、可能なものはNotionにテンプレ化
・汎用化できるワイヤー・提案資料はライブラリに登録
といったオペレーションで、属人化とムダな往復を減らしています。在宅・出社は案件状況や打ち合わせ有無で柔軟に切り替えつつ、チーム連携に支障が出ないよう、情報のオープン化を徹底しています。
ジェイ・ラインのLPディレクション環境で得られるもの
ジェイ・ラインでは、採用LPやブランドLPなど、人と組織の魅力を伝える案件が多く、単なる制作進行にとどまらないディレクションが求められます。
特徴的なのは、
・大手求人メディアとの連携も含めた、採用全体設計の視点
・海外拠点や自社メディアとのシナジーを活かした提案機会
・広告商社として、媒体側・クライアント側双方の視点を学べる環境
といった点です。裁量を持ちながらも、複雑な案件をチームで捌くワークフローが整っているため、5〜10年目クラスのWebディレクターが、次のステージとしてスキルの幅と深さを同時に伸ばしやすいフィールドと言えるでしょう。