「なんとなく会議のモヤモヤ」をなくす!UI/UXデザイナーのためのフィードバックの受け方・伝え方
レビュー前に必ずそろえておきたい「3つの前提」
デザインレビューがモヤっとする大半の理由は、「前提」が合っていないことです。ジェイ・ラインでは、レビュー前に必ず次の3点を共有するようにしています。
- 目的:採用数アップなのか、認知向上なのか、KPIを一行で
- ターゲット:年齢・職種・シチュエーション(いつ・どこで見るか)
- 検討フェーズ:情報設計レベルなのか、ビジュアル微調整なのか
この3つが揃っていれば、「なんとなく違う」ではなく「今回の目的から見ると、◯◯の優先度を上げたい」といった建設的な会話に変わります。
フィードバックを受けるときのスタンスと言い回し
プロジェクト終盤ほど、指摘を「否定」と感じがちです。ジェイ・ラインでは、まず「解釈」を確認することを大事にしています。
- 「このコメントは、◯◯という懸念と理解して良いですか?」
- 「優先度が高いのは、AとBどちらでしょうか?」
- 「今回の目的から見ると、どこを一番改善したいですか?」
いきなり反論せず、相手の意図を言語化してもらうことで、感情のぶつかりを防げます。「直します」より「選択肢を出します」と返すと、デザイナーとしての主体性も伝わります。
伝える側としてのフィードバックのコツ
デザイナーからディレクター・クライアントへフィードバックするときも、「好み」ではなく「根拠」で話すのが鉄則です。
- NG:「こっちの方がスッキリしていて良いと思います」
- OK:「ターゲットが情報収集にかけられる時間が短いので、主要導線を3つに絞りました」
ジェイ・ラインのレビューでは、
「ユーザー行動の仮説 →画面上の対応 → 想定される効果」
の3ステップで説明することを推奨しています。これだけで、議論が「好き嫌い」から「どちらが目的に効きそうか」に切り替わります。
意見が食い違ったときの落としどころの見つけ方
「こちらの方がカッコいい」「いや、もっと情報を出したい」など、デザインでは衝突がつきものです。ジェイ・ラインでは、次の順で整理します。
- 「共通ゴールは何か」を再確認する
- 「差」が出ているのは、
・ユーザーの解釈の想定
・リスクの見積もり
のどちらかを言語化する - 判断が割れたら、A/B案や検証前提の「仮置き」を提案する
たとえば「採用サイトのLP冒頭を動画にするか静止画にするか」の議論では、「通信環境が不安定なユーザー」を想定し、動画優先だが静止画のバックアップも設計する、という折衷案に落とすことが多いです。
ジェイ・ラインでのデザインレビュー実例
ある採用サイト案件では、「ファーストビューで働く人の温度感をもっと出したい」という要望が出ました。ここで「写真を大きくする」だけだと議論が散漫になります。
そこでデザイナー側から、
- 「応募前の不安」を減らすストーリー構成に変更
- ファーストビューはコピー+一枚の象徴的な写真に絞る
- 2〜3スクロールで「人の声」が連続して出てくる導線を提案
といった「体験全体」での代替案を提示。結果として、「何を直すか」ではなく「どんな体験を届けるか」に議論がシフトし、レビュー時間も短縮されました。
面接で「コミュニケーション力」を具体的に伝えるコツ
転職面接では「チームでどうデザインを磨いたか」がよく問われます。抽象的な「コミュニケーション力があります」ではなく、事実ベースで語るのがおすすめです。
- 「レビュー前に目的・ターゲット・検討フェーズを必ず揃えるようにしています」
- 「意見が割れたときは、ユーザー行動の仮説に立ち返り、A/B案や検証前提で提案しました」
- 「感情的な対立を避けるために、意図を確認する質問フレーズを自分なりに持っています」
こうした具体例をポートフォリオとセットで語ることで、「一緒にレビューしやすいデザイナー」という印象を与えやすくなります。