勝てるWebコンペの裏側、ぜんぶ見せます。若手ディレクターが語る「通る企画書」のつくり方
コンペで勝てる案件の「解像度」をまず上げる
勝ち切れない提案の多くは、「案件の輪郭」がぼんやりしています。
ジェイ・ラインでは、企画に入る前に次の3つをクリアにします。
- このサイトは「誰に」「何を」決めてもらうためのものか
- クライアントの本当のKGI・KPI(応募数?認知?離脱抑止?)
- 現状の課題と、クライアントが「避けたい未来」
ヒアリングでは、仕様より「困っているストーリー」を深掘り。
採用なら「どんな人に、どんな一言を届けたいですか?」と聞くと、コンセプトの芯になる言葉が引き出しやすくなります。
コンセプト設計は「1メッセージ+3根拠」で考える
コンペで通る企画書は、「一言で説明できるコンセプト」を持っています。
ジェイ・ラインでは、次の型で整理します。
- メインメッセージ:例)「“挑戦中”の会社で働こう。」
- 根拠1:事業・成長性(数字や事例)
- 根拠2:人・カルチャー(インタビューやエピソード)
- 根拠3:環境・制度(働き方や育成)
この「1メッセージ+3根拠」で、ワイヤーにもコピーにも一貫性が出ます。
コンセプトは、パワポ1枚におさまる量まで削ぎ落とすのがコツです。
ワイヤーと構成案は「ストーリー」で見せ切る
ワイヤーは「ページ図」だけでなく、「採用候補者の行動ストーリー」とセットで語れるかが勝負です。
- ファーストビュー:誰の、どんな不安を一瞬でほぐすか
- メイン導線:どんな順番で興味→共感→応募意欲を高めるか
- 離脱ポイント:どこで閉じそうか、その対策は何か
構成案では、各セクションの「役割」と「読後感」を一行で添えると、クライアントが自社の候補者像を重ねやすくなり、他社ワイヤーとの違いがはっきりします。
Canva/PowerPointで“伝わる”資料にするコツ
資料力は「デザインのうまさ」より「情報の整理力」。
ジェイ・ラインの若手ディレクターが意識しているポイントは、次の通りです。
- 1スライド1メッセージ(要素は3点まで)
- テキストは13〜18pt、行間広めで「声に出して読める量」に
- ワイヤーはグレー1色+アクセント1色で、構造を優先
Canvaなら、テンプレは「構成の型」として使い、色とフォントはクライアントのコーポレートサイトに寄せると、一体感が出て評価されやすくなります。
競合プレゼンと差がつく「+1提案」の仕込み方
要件どおりの提案だけだと、価格勝負になりがちです。ジェイ・ラインでは、必ず「+1提案」を仕込みます。
- 小さく始められる施策案(例:採用ブログ3本分の編集支援)
- 公開後3か月の改善プラン(簡単なABテスト案など)
- 人事・現場を巻き込むワークショップのアイデア
「今すぐ全部は要りませんが、将来的にこんな展開もできます」と添えることで、「この会社と長く付き合うイメージ」が湧き、決め手になるケースが多いです。
若手女性ディレクターの「初コンペ勝利」まで
入社1年目でコンペ初勝利した20代ディレクターは、次のことを徹底していました。
- 過去の勝ち/負け資料を10件以上見て、構成を分析
- プレゼン台本を作り、チームメンバー相手に2〜3回リハーサル
- 上長のフィードバックは「理由」を必ず聞き、次のスライドで反映
「自分の案=自分自身」だと捉えず、「チームのアウトプット」として客観視できるようになってから、修正スピードと勝率が一気に上がったと話しています。