現場UI/UXデザイナーの“段取り術”公開!ジェイ・ライン流ディレクションでプロジェクトを迷子にしないコツ
キックオフ前に必ず押さえる「3つの確認ポイント」
ジェイ・ラインのUI/UXデザイナーは、キックオフ前に必ず次の3点を整理します。
- ゴール:何を達成できたら「成功」なのか(CV、採用数、問い合わせ件数など)
- ターゲット:誰に届けるサイトか。年齢・職種・状況などをざっくりペルソナ化
- 制約条件:公開時期、予算、運用体制、既存システムなど
キックオフ当日は、ディレクターが進行していても、デザイナーから「このゴールで合っていますか?」「ターゲットはこの2パターンで考えてよいですか?」と一言添えるだけで、その後のワイヤー・デザインのブレ幅が大きく減ります。
ワイヤーで迷子にしないための「ズレ防止質問集」
ワイヤーフレーム段階では、「あとから言われがちな」ポイントを先に聞き出すのがコツです。ジェイ・ラインでよく使うのは、例えばこんな質問です。
- 「このページで、ユーザーに一番してほしい行動はどれですか?」
- 「“らしさ”を一言でいうと、どんなキーワードが近いですか?」
- 「競合サイトで『これは絶対に真似したくない』例はありますか?」
打ち合わせ中、ホワイトボード代わりにFigmaのワイヤーを画面共有しながら、「ここは求人票への導線を太くしますね」と口に出して確認していくと、クライアント側もイメージしやすく、仕様確定がスムーズになります。
エンジニアとの連携をスムーズにする「小さな工夫」
ツールはFigmaでもXDでも、重要なのは「見れば意図が伝わる状態」にしておくことです。
- ページごとにフローを矢印でつなぐ(エンジニアが仕様を追いやすくする)
- 主要コンポーネントには命名ルールを統一(Button/Primary/Lなど)
- コメント欄で「要相談」「仕様確定」などのステータスを明記
これだけで、「このボタンってリンク先どこ?」といった確認が減り、ディレクター・エンジニアとのチャットも設計の議論に集中しやすくなります。
ミニ事例:採用サイト案件での段取りの実際
ある中途採用サイトの案件では、「応募数UP」と「ミスマッチ減少」がゴールでした。デザイナーはキックオフ前に、職種ごとの応募条件や選考フローを一覧化し、「どの職種を最優先で採りたいか」を整理してから参加。
ワイヤーでは、職種別ページに「1日の流れ」「リアルな年収レンジ」など、候補者が不安に感じやすい情報を必須要素として提案しました。Figma上でタグを付け、「応募前不安の解消」を意図として記載することで、クライアント・ディレクター間での認識合わせもスムーズに進みました。
現場デザイナーのスタンス:デザインより先に「会話」を設計する
ジェイ・ラインのUI/UXデザイナーは、ビジュアルより先に「どんな会話が生まれるサイトか」を考えることを大切にしています。例えば採用サイトなら、
- 候補者と人事が面談で話しやすくなる情報が載っているか
- 現場メンバーが「このページ、うちのチーム紹介にちょうどいい」と思えるか
といった視点です。段取りの良さは、単にタスクを抜け漏れなく進めることではなく、「ステークホルダー同士のコミュニケーションを設計すること」と捉え、デザイナー自身が会議の文脈づくりにも積極的に関わります。
明日から使える「段取りチェックリスト」
最後に、現場でそのまま使えるシンプルなチェックリストです。
- キックオフ前に、ゴール・ターゲット・制約条件を一枚にまとめたか
- ワイヤー作成前に、「やらないこと」も含めて要素の優先度を決めたか
- クライアントへの質問を3〜5個、事前にテキストで共有したか
- Figma上で、ページフローとコンポーネント名を整理したか
- 「この画面で起きてほしい会話」を、一言で説明できるか
すべてを完璧にこなす必要はありませんが、2〜3個意識するだけでも、プロジェクトの迷子度はぐっと下がります。段取りもまた、デザインと同じく「小さな改善の積み重ね」で磨いていけるスキルです。