“いい企業サイト”って結局なに?Webディレクターがやっている7つのチェック&提案テンプレ公開
1. 構造:まず「サイトの骨格」が論理的かをざっくりチェック!
Webサイトのレビュー(企業サイトの評価)を頼まれたら、最初に見るのは「サイトの骨格」です。
いきなりデザインではなく、まずはグローバルナビゲーション(グロナビ)と階層構造をチェックします。
- メインメニューが5〜7項目に収まっているか
- 「会社情報」「事業内容」「製品(商材)情報」「採用情報」が迷わず誘導できるか
- トップから重要なコンテンツまで、3クリック以内で辿りつけるか
提案フレーズ例:
「情報自体は揃っているので、グロナビを“会社情報・事業・製品(商材)・IR・採用”の5ブロックに整理すると、初見ユーザーにも構造が伝わりやすくなります。」
2. ストーリー:トップ〜下層で「どんな会社なのか」が一本筋で伝わるか
次に見るのはストーリー。
トップページをスクロールしながら、「この会社は何をやっていて、誰のどんな課題を解決しているのか」が30秒で掴めるかを確認します。
- ファーストビューで「一言メッセージ+何の会社か」を伝えているか
- その下に「事業」「強み」「実績」がストーリーとして組み込まれているか
- トンマナ(トーン&マナー)が採用情報やニュースなどとズレていないか
提案フレーズ例:
「御社の強みが下層に散らばっているので、トップの1画面で“何の会社なのか”が完結する構成に再編集するのがおすすめです。」
3. 採用導線:候補者が「働くイメージ」にたどり着けるか
企業サイトレビューで忘れがちなのが採用導線です。
コーポレートが入口になっているケースは多く、ここを整えるだけで応募率が変わります。
- グロナビに「採用情報」や「採用サイト」への明確なリンクがあるか
- 事業紹介から「働く人」や「募集職種」へ自然に遷移できるか
- 中途・新卒などターゲット別の導線が整理されているか
提案フレーズ例:
「事業ページの末尾に“この事業を担うメンバーを見る”リンクを追加すると、候補者が自分ごと化しやすくなります。」
4. スマホ体験:レスポンシブ“対応済み”で満足していないか
「レスポンシブだからOK」ではなく、スマホ前提で体験を確認します。
実際に自分のスマホで触りながら、以下をチェックします。
- ファーストビューがテキストだらけ・画像だらけになっていないか
- ボタンのタップ領域が十分か、誤タップが起きないか
- フォームが長すぎたり、入力項目が多すぎないか
提案フレーズ例:
「スマホで見ると最初のメッセージが2行目から始まってしまうので、メインビジュアルの高さを調整し、“一言キャッチ”を1画面に収めたいです。」
5. CTA設計:ユーザーに「次の一歩」をちゃんと示せているか
いいサイトかどうかは、CTA(行動喚起)が整理されているかで大きく変わります。
「お問い合わせだけ置いて終わり」になっていないかを確認します。
- 主要CTAが1〜2種類に絞られているか(例:資料請求/相談)
- 各ページ末尾に「次にしてほしい行動」が明示されているか
- ボタン文言が「送信」ではなく「◯◯を相談する」のように具体的か
提案フレーズ例:
「サービスページごとに“この内容で相談する”ボタンを配置し、問い合わせ種別をプリセットすると、営業側の対応もしやすくなります。」
6. 更新運用:ニュース・実績が“生きているサイト”になっているか
コンテンツが止まっていると、それだけで企業の印象が古く見えます。
更新頻度と運用しやすさをセットでチェックします。
- ニュースやブログの最終更新日が1年以内か
- 「更新したいけどCMSが使いづらい」となっていないか
- 誰が・どの頻度で・何を更新するかが社内で決まっているか
提案フレーズ例:
「月1本を目安に、“採用・事業・お知らせ”の3カテゴリで更新テーマを決めると、運用が続けやすくなります。」
7.解析と提案:数字で“サイトの役割”を語れるようにする
最後はアクセス解析とのセットで見ます。
全ページを細かく見る必要はなく、「役割ごとのKPI」が設計されているかを確認します。
- トップ・事業・採用・問い合わせの基本指標(PV・離脱率など)
- 流入チャネルごとの動き(検索・SNS・広告など)
- 数字を踏まえた「次の一手」の提案までセットで話せるか
提案フレーズ例:
「直帰率が高い“サービス”ページに、事例とFAQを追加し、3か月後にCVRの変化を一緒に追いかけませんか。」
※KPI:重要業績評価指標(Key Performance Indicator の略)。ゴール(問い合わせ数・エントリー数)までの達成状況を定点観測する定量的な指標のこと。
※CVR:コンバージョン率(Conversion Rate の略)。サイト閲覧(訪問者)数に対してゴール(問い合わせ数・エントリー数)に至った結果の割合。